今シーズンは豊漁が期待できそうです。
日本海でのベニズワイガニ漁が9月1日に解禁されるのを前に、31日、カニの水揚げ日本一を誇る鳥取県の境港から漁船が出港しました。
記者 土江諒
「まもなく出港しようとしているかにかご漁船を囲んで、多くの関係者や家族が見守っています」
資源保護の為、7月と8月は休漁期間となっているベニズワイガニ漁。
9月1日午前0時の解禁を前に、31日、境港では出漁式が行われ、漁業関係者や船員の家族らが豊漁と無事故を祈りました。
船員の家族
「さびしくなりますけど、頑張って欲しいなと思います」
第六十八かがみ丸 冨谷隆将機関長
「安全第一で必ず帰ってくるようにしたいと思います」
今シーズン、境港を拠点に操業するかにかご漁船は10隻。
式を終え、漁船は日本海の漁場に向かい出港しました。
境港カニ水揚げ日本一PR実行委員会 越河彰統会長
「今シーズンは昨シーズンより豊漁になると、小さなカニが育ってきている。それがようやくとって良いサイズになるということで、今シーズンには大きな期待をしている」
そして、取材班がやってきたのは、年中ベニズワイガニ料理が楽しめる境港市内の飲食店「御食事処弓ケ浜」。
人気ナンバーワンメニューは、カニの身を独自の製法で熟成させた「かにトロ丼」です。
記者 土江諒
「とろっとした食感とともに、カニのうま味が口の中に広がりました。甘みもすごくて、本当に絶品ですね」
休漁期の夏場は、風味や食感を損なわないよう冷凍保存された北海道産のカニを使用。しかし、水揚げされたばかりの新鮮なカニは格別で、漁解禁を心待ちにしています。
大漁市場なかうら 池渕浩二仕入販売部長
「地元で入ったものは生の状態からボイルの状態から全て自分の目で見て良いものを出しますので、安心して自信をもって売れる」
ベニズワイガニ漁は来年6月末まで。初水揚げは例年9月6日か7日ごろですが、台風の影響で遅れる場合もあるということです。