島根県松江市内の総合病院で7月、一部の病棟で入院患者とスタッフ合わせて40人が感染するクラスターが発生しました。
その時、何が起きていたのでしょうか。
ナースステーションでスタッフらが慌ただしく動きます。
病棟の入口はブルーシートで覆われ、封鎖。外部との接触を避けた状態です。

完全防護でスタッフが立ち入る病室の入口には赤色の目印が。
感染した患者と、そうでない患者の病室を分ける「ゾーニング」を行い、対応にあたりました。
島根県松江市にある松江赤十字病院。
7月中旬、ある一部の病棟で、入院患者とスタッフ合わせて40人が感染するクラスターが発生しました。

「災害は準備していても突然起こってきますよね。それに近い感覚がありました」
加納さえ子看護部長は「災害時に近い感覚があった」と当時の状況を振り返りました。
松江赤十字病院 加納さえこ 看護部長
「該当病棟には陽性の方と濃厚接触の方と陰性の方入り混じった状況でした。該当病棟を一時的に閉鎖をして出入りを無くして、ゾーニングを開始しました」

院内にあるコロナ病棟は、外部からの患者受け入れもあるため入院患者を移すことはせず、該当する病棟内に関わる患者、スタッフなど100人以上を対象にPCR検査を実施。感染状況の割り出しを急ぎました。
一方、看護にあたるスタッフの人繰りは困難だったといいます。