島根県は、県立中央病院(出雲市)で、2万4000人あまりの患者情報が保存された電子カルテ用の端末を紛失したとして、22日記者会見を開き謝罪しました。

県の説明によりますと、2021年3月に修理に出した端末が、業者から返却されていないことに2021年11月に病院の担当者が気が付き、端末を引きとった業者に問い合わせました。
しかし当時の業者側の担当者に端末を引き取った記憶はなく、引き渡しに関する書類もない、と回答があり、現在までに端末の所在が分からない状態だと言うことです。

端末は、いわゆるデスクトップ型のパソコンだということです。

病院は、端末を修理に出したとしていますが、受領書は受け取っていなかったということで、現在も端末の行方を捜しています。

行方不明の端末には2万4563人分の患者情報と、端末を利用する6180人分の職員情報も保存されていました。

島根県は現在のところ、情報の漏洩は確認されていないとしながらも、この事案に便乗した詐欺が発生することも考えられるので、注意をして欲しいと呼びかけています。