まっすぐ長く先端付近につぼみをつけたこちら、龍の舌に似ているとされるリュウゼツランです。数十年に1度花を咲かせるといわれているのですが、米子市でいま辰年にあわせるかのように開花しようとしています。


取材班が向かったのは米子市にある山﨑整形外科クリニック。

キャスター 小林健和
「バス停の看板が小さく見えるくらい、見てください。竹のような、ながーい植物が生えています。なんでしょうかこれは」

まっすぐ、そしてながーく茎を伸ばし、先端付近につぼみがついているユニークな姿をしたこちらの植物。

この植物を植えたというクリニックの院長に話を聞くと…

山﨑整形外科クリニック 山﨑大輔 院長
「『アオノリュウゼツラン』という植物になる」

「リュウゼツラン」。数十年に1度花を咲かせるというメキシコ原産の多肉植物で根本の葉が長くて厚く、その形が「竜の舌」を思わせることなどから「竜舌蘭」と名付けられたといわれています。

山﨑院長によると、今年の5月上旬に根本から茎を伸ばし始めたのに気づいたとのこと。そこからニョキニョキと急激に成長し、5~6メートルほどの高さにまで達しました。

山﨑整形外科クリニック 山﨑大輔 院長
「これが植えて11年くらいになるから思い入れはあったけど、開花に立ち会えてよかった。何十年先かなと思っていたけど、今年辰年で咲いた」

辰年に咲くリュウゼツランの奇跡。一方で、ちょっと悲しい現実も…

山﨑整形外科クリニック 山﨑大輔 院長
「数十年に1回だけ咲いて、咲いてしまうと枯れてしまう。ちょっと悲しいけど、1回しか咲かない」

リュウゼツランは生涯で1度しか咲かず、咲いた後は枯れてしまうという、なんとも切ない植物なのです。

ちなみに、こちらのクリニックには駐車場の入り口にリュウゼツランを2株同じ時期に植えていて、もう1株はまだ咲いていません。

山﨑整形外科クリニック 山﨑大輔 院長
「こちらはまだ開花する様子はないから、何年先か何十年か先に咲くのかもしれない。なかなか見る機会のない植物だと思うので、何かの記念にと思ってみていただきたい。地域の方にもぜひ見に来ていただきたい」

山﨑院長によるとリュウゼツランはあと1~2週間ほどすると、開花が始まるのではないかとのこと。貴重な花をぜひ一度見てみてはいかがでしょうか?