ホームでは、そのやくもに乗ってきたファンや最後の雄姿を一目見ようと集まったファンが盛んにシャッターを切っていました。

この「旧型やくも」の運用が始まったのは40年以上前の1982年。
岡山と山陰を結び、カーブの多い区間でもスピードを維持できるよう国鉄が開発した自然振り子式車両で、それまでのキハ181形から大幅な所要時間の短縮を実現し、長く親しまれてきました。
「やくも」の思い出は、旅立ちとともに。米子駅構内に置かれたホワイトボードには、職員による「やくも」の思い出が【感謝状】としてつづられていました。

「私はあなたと同じ1982年生まれです。初めてあなたと出会ったのは、小学校の修学旅行。」
「大切な親友の旅立ちの時は、笑顔であなたに手を振りました」
利用客は
「めちゃくちゃ絵が上手な駅員さんおるんやなと思ってすごいなと思いました」
「こういった感謝状も見られて、やっぱり山陰の人とか、地元の方とかにすごい愛された列車なんだなってことを感じました」