感染拡大が止まらない新型コロナ。
一方で、増えつつあるのがRSウイルスです。
乳児が感染すると肺炎になるおそれもあるRSウイルス。コロナが急増する中、その検査に苦慮する医療機関も。


鳥取県米子市にあるクリニック。
7月に入り、PCR検査数が急増し、取材に訪れた日も、午前9時の診療前から検査を受けに来る人の姿がありました。

そして今、もう一つ増えているのが…。

おおの小児科内科医院 大野光洋院長
「小さい子の間で、RSウイルスとか手足口病などのウイルスがはやっている」

米子保健所は3日、米子市の保育園でRSウイルスの集団感染が確認されたと発表。
全国的にも流行しているといいます。

発熱、鼻水、せきなどの症状を発症する呼吸器の感染症で、乳児が初感染すると肺炎などになりやすいと言われます。

その検査の際、厄介となるのが…。

おおの小児科内科医院 大野光洋院長
「感染初期の症状が、RSとコロナの見分けがちょっとつきにくい場合もある」

初期症状が似ていて判別が難しい2つの感染症。
2つとも鼻に綿棒を入れ、痛みを感じやすい検査の為、1回で検査が終わるように、2本の綿棒を同時に鼻に入れ検査をするケースもあるとのこと。

おおの小児科内科医院 大野光洋院長
「1歳にいかないような小さいお子さんがかかった時は、症状が強くでる可能性があるので、入院を必要とするケースも珍しくはないです」

一般的にRSウイルスの検査は、重症化しやすい1歳未満は保険適用で検査可能ですが、それ以上は保険適用外。

大野院長は、1歳以上でも医師の判断で検査するケースもあるので、まずは医療機関に相談して欲しいとしています。