「シロイカ」。
山陰の夏の味覚のはずですが、実は今シーズンは、異変が起きています。
水揚げが絶不調で価格が高騰し、スーパーには1匹なんと1000円で並ぶ日も。
一体、何が起きているのでしょうか?

「こげん捕れんのは初めてだわい…。」漁師は、ため息を漏らしました。

漁師歴54年。境港でシロイカ漁などをする池渕志郎さん。
夏の味覚、シロイカのシーズンを迎えているはずですが、ほとんど捕れないため、ここ1週間ほどは漁に出られていないと言います。


池渕丸 池渕志郎 船長
「昔はどこでも食いよった。月夜だろうが何だろうが、手で頑張れば10や20は食いよった。今は全く、頑張っても油で赤字だもん。今年は漁に出ん方が賢い」
  
地元のスーパーを訪れてみると。

 
小林健和キャスター
「捕れない捕れないというものの、何とかこちらのスーパーにはその姿ありました。ただ見てください、この価格、1000円を超えています」

この日、スーパーでは、20センチほどのシロイカがなんと1匹1000円超え!

去年のこの時期はおよそ400円で並んでいたとのことで、今年は2倍以上に価格が跳ね上がっています。
 
まるごう境港ターミナル店 奥出裕明 副店長
「初めてですね。我々スーパーとしては販売しにくい価格帯になっていいます。このように1000円を超えるようなこともあるので、刺身にしたり、できる限りお客様の買いやすいようにして販売しています」

 
しかし、この価格には、訪れた客も… 

お客さん
「手が出ません。1000円いくっていったらこれよりもっと大きいですよね」
「この程度のもので1000円いくと高い」