倉吉東高といえば、2022年11月、全国高校ラグビー大会鳥取県予選で、ほかにエントリーした2校が規定人数を確保できず、1試合も戦わずに花園出場を決めたことが話題となりました。

少子化による部員数の減少がクローズアップされ、翌年には、全国高体連が、2023年度の全国高校総体から、ラグビーやバスケットボールなど9競技で、複数校による合同チームでの出場が可能と発表しました。

今年度の鳥取県予選では、鳥取西・倉吉総合産業・湯梨浜学園・米子東・米子工業の合同チームが倉吉東に挑みましたが、倉吉東が2年連続13度目の優勝を飾りました。

研究発表で2人は、「活性化するか?」の問いに対し、結論として「活性化につながらない」としました。

その理由の1つは、現状の高校ラグビーの実力差です。2人は、第102回全国高校ラグビー大会の地方予選を分析。単独校ではエントリーできますが、予選を勝ち抜くことが非常に困難なチームが大半であることが浮き彫りとなりました。

そしてもう1つ。
「無理して人数を集めなくても合同チームでいい」とか、全国高体連の合同チーム参加規定では認められていませんが、「合同チームの方が強いメンバーを構成できる」といった勝利至上主義が生まれてくることへの危惧です。