拉致の可能性が排除できない特定失踪者の家族も思いは同じです。
大澤孝司さんの兄、昭一さん(87歳)は、佐渡で行方不明となった弟を探し続けてもう50年となります。
【大澤孝司さんの兄 昭一さん】
「私もあと何年もつか知りませんが、弟とせめて一回会ってから…会ってみたいと思います。ぜひ弟たちの失踪も政府は見捨てず、温かい目で特定失踪者の救出にも当たってもらいたいと思います」

長岡市の特定失踪者・中村三奈子さんの母・クニさん(80歳)も、娘の誕生日が来るたびにプレゼントを用意して、25年間帰りを待ち続けています。

【中村三奈子さんの母 クニさん】
「拉致被害者も特定失踪者もみんな、朝出かけるときに、まさかその日に帰ってこないなんて想像はしていないと思います。私だけではなくて他の人たちにも『ただいま』と言って帰って来てくれるように…」