中古車販売大手の「ビッグモーター」による保険金の不正請求問題です。国交省は28日、新潟市南区の店舗など全国34か所の店舗を一斉に立ち入り検査しました。
【記者リポート】
「午前9時です。新潟市南区のビッグモーターに国交省の立ち入り検査が入ります」

34店舗のうち、新潟県内では新潟市南区の新潟南店で立ち入り検査が行われました。「ビッグモーター」をめぐっては車の修理を行う際、ゴルフボールや工具などで車体にわざと傷をつけるなどして損害保険大手3社に保険金を不正に請求していたことが明らかになっています。

外部の弁護士でつくる調査委員会の報告書によりますと、2021年に新潟南店の工場で行われた板金と塗装の修理のうち、82件をサンプル調査した結果42.7%にあたる35件で不正の疑いがあったとされています。
【新潟南店の元社員】
「元会社の先輩から見積もりのときに、コンデンサーだったりガラスの不正請求、壊して請求しているところを見たっていう話は聞きました」

国交省によりますと、立ち入り検査では従業員に聞き取りをしたり、点検整備の記録を確認したりしたということです。仮に、道路運送車両法に違反する行為が確認された場合、国交省は車検場の指定の取り消しや事業停止など、行政処分を検討するとしています。
