音と光を使って、大湯温泉が幻想的な空間へと変貌します。

バケツドラマーのMASAさんが奏でるのはバケツや廃材を生かしたドラムセット。水道管の“塩ビパイプ”も楽器に生まれ変わります。

廃旅館やホテルを照らすプロジェクションマッピングも…
まるで映画のワンシーンのように、建物に“命”が宿ります。

シャボン玉パフォーマー泡人SOUさんは“生まれては消える”夢空間を演出。思わず視線を奪われてしまいます。
温泉街を包んだ幻想的な夜は、名残惜しさを残したまま幕を閉じました。

【訪れた人】
「楽しかったし、お腹いっぱいです」
「一年に一度じゃなくてずっと行って(開催して)もらいたい」
「ちょっと旅行しに来たような気分にもなれて、とても新鮮な気分になれました」
「今までにない感じで初めて見ました、この大湯。こういうイベントで、また人が来てくれれば」
新潟県魚沼市の小さな温泉街。イベントには2日間で、のべ3700人が訪れました。地域を元気づけ、次の世代に未来の可能性を伝えるきっかけになったでしょうか?

【大湯アートフェスFLOU 坂本淳 実行委員長(46)】
「みんなが自信を持って『この魚沼が好きだ』と言えるようになれば、(魚沼の未来は)絶対に変わると思います。子どもや若い子たちが夢を抱ける、『こんな夢を見てもいいんだ』ということができるまちにしていきたい」
大湯温泉で開催されたイベントには、そこかしこに地域を盛り上げる工夫が散りばめられていました。そのひとつに「魚沼想い割(おもいわり)」というものがあり、魚沼市民が「魚沼の未来が明るくなるようなアイディア」を書くと、入場が無料になる!というサービスがあったんです。地域を「継続的に」活性化するにはどうしたらいいか、もちろん課題はありますが、魚沼で見られたようなこうした動きが大きなうねりになるといいのではないでしょうか。