値上げの要因について、長岡大学経済経営学部の栗井英大教授は…

【長岡大学経済経営学部 栗井英大教授】
「一番大きいのはやはり、ロシアによるウクライナの侵攻ということだと思う。ウクライナでの小麦生産・輸出が止まっているので、それに関連する商品が値上げしている」

さらに小麦以外にも、原油価格の高騰で物流費や原材料費が値上がりしているため、メーカー側も販売価格に転嫁せざるを得ない状況となっているのです。栗井教授は、この影響について長期化を懸念しています。

【長岡大学経済経営学部 栗井英大教授】
「特に原油関係が大幅に上がっているので、そういったものが上がると農家の燃料代も上がるし、今、電気やガスもどんどん値上がりしているので、今後も幅広い品目でさらなる値上げということも当然考えられる」

そして、私たちの家計を圧迫している要因はもうひとつ。

【長岡大学経済経営学部 栗井英大教授】
「賃金も同じように上がっているのであれば実はあまり大きな問題はないが、日本はやはりなかなか賃金が上がらない中で、これだけ電気・ガス・食品の価格が上がっている。企業側が賃金をいかに上げるかというところが、今後の課題のもう一つのポイント」

生活に大きな打撃を与える値上げラッシュ。これから迎える夏は、節電と節約に頭を悩ませることになりそうです。