「レーザー」でカラスを追い払いたい… しかし!
この日はJR東日本の関係者と、長岡技術科学大学の山本麻希准教授らが現場に足を運びました。さっそくカラスに光を向けてみると…

大群は焦ったように羽の音を響かせ、闇の中に飛び立っていきました。「点」でしか照射できなかったこれまでのレーザーとは違い、カラスが驚く「緑と赤の光」を「面」で照射できる効率のよさが特徴だということです。
長岡市は7月から3台を駆使して、カラスが他へねぐらを移すまで続ける方針です。

ところで先ほどカラスが姿を消したはずの架線はと言うと…同じカラスかはわかりませんが、また我が物顔でこのとおり。長期戦が見込まれます…

【長岡技術科学大学 山本麻希 准教授】
「彼ら(カラス)も安全に過ごすために、必死でこの場所に集まってきているので、そのカラスを追い払うのに(人間が)勝てるかどうか」
Q大事なものは?「“根気”ですかね」
四半世紀にわたって続く長岡市とカラスの戦い。今度こそ根比べを制することができるのか…人間の“本気と根性”が試されています。

長岡市は長岡駅のホームやその周辺をカラスがねぐらとしなくなるよう、追い払いを本格化します。ただ、ねぐらを移した先で、また被害が出てしまえば問題です。最終的には、『ここならカラスがいても困らない…』という場所を見つけて、人とカラスとが折り合いをつけられるように共存の道を探れればと話していました。

カラスは安全で、餌が確保できるところに集まります。ゴミの処理をしっかり行う、庭先の果樹にネットを張るなど、できる対策を万全にして、カラスが寄り付かない環境を作ることが重要だということです。