若い世代にも拉致問題への関心を持ち続けてもらいたい。拉致被害者の蓮池薫さんが新潟県小千谷市の中学校で講演し、北朝鮮で人権を奪われた過酷な状況を伝えました。
【拉致被害者 蓮池薫さん】
「日本語を教えることをさせられたというのが拉致被害者の北朝鮮での生活」

この講演会は中学生に拉致問題を通して人権について考えてもらおうと、小千谷市が企画したものです。

北朝鮮による拉致被害者蓮池薫さんが「拉致で失ったもの夢と絆」をテーマに拉致された後の北朝鮮に監視された暮らしや当時の思いを赤裸々に語りました。

【蓮池薫さん】
「拉致問題は今の問題だと、現在進行形の問題だと。夢と絆という拉致被害者が踏みにじられている状況を自分に置き換えた時にそれを大切に生きてほしい」

小千谷中学校では全校生徒およそ460人が参加。蓮池さんのメモをとりながら真剣に耳を傾けていました。

【中学3年生】
「自分たちも発言していって、北朝鮮にも今の現状をわかって欲しいなと思いました」
「ただ帰ってきてほしいなというのと、(拉致被害者の)両親がどんどん亡くなっているという話を聞いて、まだ生きている両親もいるので会えたらいいなと思います」
蓮池さんによる講演は小千谷市内すべての中学校で行われるということです。
