新潟県十日町市松代地域で“棚田を再生する”プロジェクトが進んでいます。
18日には3年ぶりの田植えが行われ、山あいに賑やかな声が響いていました。

農林水産省の『つなぐ棚田遺産』に認定されている十日町市蒲生(かもう)の棚田では、高齢化により半数以上の田んぼが耕作放棄されていますが、地元の農業法人「トロノキファーム」が景観を維持するための“復田”に取り組んでいます。

18日には、プロジェクトの視察に訪れたシンガポールの団体が、初めての田植えに挑戦しました。

【ロータリークラブ オブ シンガポール 視察団】
「シンガポールでは絶対に得られない経験。この『棚田プロジェクト』に参加しなかったら、農家の苦労を知ることはなかっただろう。国に戻ったら友達に伝えたい」

【トロノキファーム 代表 阿久澤剛樹さん】
「もう一度棚田の価値が再発見されたら、今まで興味のなかった日本人が『棚田って意外とおもしろい。保全する価値があるのかも』と考えはじめる人がたぶん出てくると思う」

この田んぼでコメ作りを行うのは3年ぶりだということで、今後も地域外から支援者を募りながら、棚田の維持管理に取り組んでいくということです。