問われる“東電の覚悟”

稲垣所長はこの日、点検作業が行われていた7号機の現場に入りました。

点検作業の現場で作業を確認する稲垣武之所長

【柏崎刈羽原発 稲垣武之所長】
「特にリーダー層が、現場の作業の実態や困りごとを知らないのがよくないということで、今できる限り時間があれば現場に出て、作業を見ようと思っています」

原子炉の炉心を納める圧力容器に超音波を当て、傷がないかを確認します。

柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は…

【柏崎刈羽原発 稲垣武之所長】
「原子力発電所としてしっかり機能するんだと私なりちゃんと見て、感じて、納得できない限りはまだ再稼働と言える状況ではない。(発電所内の)コミュニケーション、5合目を過ぎて6合目・7合目には来ていると思いますけど、これだけは『終わりなきもの』ですので」

東京電力はテロ対策に関する取り組みを行う社長直轄の新たな組織として「核物質防護モニタリング室」を来月1日に設置すると発表しました。原子力部門から独立して専任的にモニタリングを行う組織で核物質防護に関する改善措置を一過性のものとしないための取り組みだとしています。

度重なる不祥事で、いまだ見通せない再稼働への道。地域の信頼は取り戻せるのでしょうか…東電の覚悟が問われています。