世界文化遺産の登録を目指す「佐渡島(さど)の金山」について、再提出した推薦書がユネスコの審査を通過し、諮問機関=イコモスに送られました。花角知事は「一安心」と安堵の表情です。

パリにある日本のユネスコ代表部のもとに1日夜、ユネスコから「推薦書を諮問機関のイコモスに送った」という通知が届いたということです。

「佐渡島の金山」をめぐっては去年2月、政府が一度推薦書を提出しましたが、構成遺産の説明の一部に不備があると指摘され、今年の登録を断念。来年の登録を目指し、今年1月、ユネスコに推薦書を再提出していました。

推薦書がイコモスに送られたことで今年の夏から秋ごろにかけて現地調査が行われるとみられています。

【新潟県 花角英世知事】「一安心ということですかね。佐渡市と一緒にしっかり準備を進めたいと思います」

【佐渡市渡辺竜五市長】「絶対大丈夫だと思っていたが、確実に通ったという声を聞いてほっとしていますし、またイコモスの受け入れに向けて頑張っていかなければいけないと思って、また新しい意欲が湧いてきている」

イコモスは調査を行った上で登録すべきかどうかの勧告を出し、順調に進めば来年の世界遺産委員会で登録の可否が決まることになります。