世界文化遺産の登録を目指す「佐渡島(さど)の金山」について、諮問機関の現地調査を前に、佐渡市は民間団体に向けて、環境整備などへの協力を呼び掛けました。

佐渡市役所が21日に開いた説明会には、15の民間団体が出席しました。佐渡市は、「佐渡島の金山」の世界遺産登録に向けた状況を説明するとともに、ユネスコの諮問機関「イコモス」の現地調査に向け、道路や集落周辺の草刈り、ゴミ拾いなどボランティア活動に協力してほしいと呼び掛けました。

【佐渡を世界遺産にする会 中野洸 会長】「我々、島に住む人間が自分たちの島に愛着を持って、きれいにしていこうというふうにしていければなと感じます」

政府は先月、正式版の推薦書をユネスコに再提出し、来月、事前審査が始まる見通しです。順調に進めば、イコモスの現地調査は、今年の夏から秋ごろにかけて行われる予定で、1週間程度かけ推薦書の記載内容や遺産の価値、保存状態などを調べます。