アフリカの社会問題解決を目指して新潟県長岡市で進める産学連携の取り組みが、社会を変える新しい技術やアイデアの最高賞として表彰されました。

内閣府の『日本オープンイノベーション大賞』は、組織の壁を超えてさまざまな知見や経営資源を組み合わせた新たな価値の創造を賞するもので、今年度はおよそ100件の応募の中から選ばれた17の企業や大学が入賞し、15日に行われた授賞式に臨みました。
最高賞の『内閣総理大臣賞』に輝いたのは、「アフリカの課題解決」をテーマに、長岡高専や長岡のモノづくり企業で進める産学連携の取り組みです。
ケニアでは、家畜の餌にするために生ごみの中で幼虫を育てていますが、生ごみと幼虫を分別する際の省力化を目指し、手動式の機械を開発。
現地での実験で高い評価を受けるとともに、その際に判明した問題点を長岡の企業の技術力で改善しました。

【長岡高専 環境都市工学科 村上祐貴教授】「電気もない、工具もない、材料もない、日本では考えられないような制約条件が課せられる中で、高専の中で培ってきた技術や知識を活用し、分野横断で課題解決に取り組んできました」

今回の取り組みは、日本国内の地方創生にもつながると評価されたということです。

長岡高専では今後も「地域から世界を変えていけるような取り組みを続けていく」としています。