拉致被害者の蓮池薫さん(68)の母親・蓮池ハツイさんが7日、死去しました。94歳でした。

薫さんの兄・蓮池透さんによりますと、ハツイさんは数年前から入退院を繰り返し、7日午前、入院中の柏崎市内の病院で誤飲性肺炎のため死去したということです。

蓮池ハツイさんは1997年に「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」を結成後、横田滋さん・早紀江さんらとともに救出活動に携わりました。

2002年3月、当時の小泉純一郎総理と初めて面会した際には…

【蓮池ハツイさん】
「どうか子供たちを“虫けら”のようにしないでください」
「なんで日本政府はそんなに弱いんですか」
「私たちは命をかけているのです」

と総理の手を握りしめながら声を震わせ訴えました。
この日は、ハツイさんの70歳の誕生日でした。

この面会が小泉総理に訪朝を決断させたともいわれ、半年後の9月の電撃訪朝、そして10月の蓮池薫さんら拉致被害者5人の帰国につながりました。

蓮池薫さん・祐木子さんの帰国から24年。
薫さん夫妻、そして上京している孫も年に数回帰省し、失われた時間を取り戻すように余生を送っていたということです。

晩年は高齢のため家族会の活動には参加できず「あなたのところは帰ってきたからいいよね」という周囲の言葉に苦しむこともあったということですが、最近も「日本政府は何をやっているんだ」「24年間何も進展していないじゃない」と苦言を呈していたということです。