メキメキ!と上達
最初は腕立て伏せすら難しかったという渋谷選手でしたが、フィットネス研究部に所属してパワーリフティングを始めると、「一日8時間とか、筋トレして」メキメキと記録が伸びたそうです。

当時、全日本選手権への出場を目標に掲げていましたが、独学トレーニングや半年で21kgという無理な減量もたたり、ケガにも見舞われました。
渋谷さんはこのときを『どん底』と振り返っています。
「3倍、いや10倍やんなきゃだ!とか思って、30セットやったりとか…」
「それでけがしてる」「“悔しい”という感情しかなかった」
そんな苦境から救ってくれたのは、フィットネス研究部の先輩・高橋元輝さん(25歳)でした。
「一週間ごとにまとめて、渋谷くんにメニューを送っている」
「毎日撮った動画をLINEやInstagramで送ってもらって、それに対して私が『もうちょっとこうすればいいんじゃないの』『今の動き良いね』って…」
「一言でいうと『神様』。大尊敬していて」
「自分の知る中では、一番“強い人”」
なんとしても『全日本』へという思いで、二人三脚でトレーニングを重ねました。
すると、半年間で230kg以上も記録が伸びて、新潟県の記録を更新。
勢いそのままに、初出場の全日本選手権で初優勝を飾り、総重量457.5kgで“日本代表”の座も掴み取ったのです。
一方で身長172cmの渋谷駿介選手(22歳)は、53kg級では背が高い方。
減量は楽ではありません。
普段から「鶏むね肉とブロッコリーとほうれん草を茹でたやつ」のメニューが基本で、冷蔵庫には鶏むね肉が常備されていました。
「しんどいですけれど、『勝ちたい』から…」
5月10日に中国で開催されたアジア大会で渋谷選手は、種目別でメダルを獲得しましたが、決して納得のいく結果ではなかったといいます。
次なる舞台は、7月の国際大会と8月の世界大会です。
「絶対できると思って必死に頑張れば、チャンスは絶対あると思う」
「世界大会も、チャンピオン目指して頑張りたい」
世界一への挑戦が始まります。













