もうすぐクリスマス。たっぷりの生クリームに真っ赤なイチゴが載ったケーキを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。しかし今、ケーキ店は卵の高騰に頭を悩ませています。

新潟市 西区にあるガトーシェフ三昧堂。

18日からクリスマスケーキの店頭販売を始めました。予約も1000個ほど入っていて、この日もケーキ作りに追われていました。

そこで大量に使うのが…そう、卵です。
【三昧堂 高井司 社長】「(普段の)50倍ぐらいは全然作ります。卵は高いです、エッグショックと同じぐらい」

今週火曜日に、農水省が発表した卵10個の平均価格は、308円。

エッグショックと言われたおととしの306円を上回り、最高値となりました。
三昧堂では鳥インフルの影響でLLサイズの白玉が手に入らず、赤玉に切り替えていて、仕入れ値はエッグショック時とわずか1円違いの1キロ399円です。さらに…

【三昧堂 高井司 社長】「卵だけじゃなくて他の材料も、毎年のようにずっと上がり続けているのでケーキ屋を続けていくには本当に厳しい」

その一つがイチゴです。

この日の値段は1パック1700円。クリスマスにかけて2000円ほどまで値上がりするとみています。
【三昧堂 高井司 社長】「(5号ケーキで)卵は3個ぐらい、イチゴは8~10粒は使っています」
Qそれぐらい使わないとケーキはできない?
「できない。イチゴの数とかは昔から全然変えていない」

そのほか、生クリーム、チョコレート、バターといった材料に加え…

【三昧堂 高井司 社長】「包材、紙製品も上がっているので本当に下がるものがない」
クリスマスケーキの店頭価格は5号サイズで税込み5000円。去年より200円アップしました。

それでも材料費の値上がりで採算はほとんど取れませんが、これ以上の価格転嫁は出来ないといいます。
【三昧堂 高井司 社長】「先代の社長からずっと言われていたのが、クリスマスは年に一度のお客様に感謝の気持ちを返す時だと言われていたので、企業努力としてロスをなくすということしか今はできない状況なので、なんとかそれで頑張るしかないと思っている」

ケーキで喜ぶ顔を見るために…値上げの波に負けない努力が続いています。