“147万円の時計”の代金が未払いと…

記者はとっさに「吉田」という偽名と嘘の生年月日を伝えて応答しました。

電話の向こうからは、もっともらしくキーボードを打ち込む音が響きます。そして、男は捏造された情報をさも事実のように告げました。

【ニセ信用機関の担当者】
「吉田さんが札幌のデパートで147万円の時計を購入し、その代金が未払いになっている」

当然、身に覚えのない話です。 しかし、相手は考える隙を与えず、次のステップへと誘導します。

【ニセ信用機関の担当者】
「このあと当社の方から北海道警察本部の方にお繋ぎして、被害届を出していただくという形でよろしいですかね」