8年続いた義父の介護 それでも…

それまで「困った人」としか見えていなかった義父の、隠れた愛情とプライドに触れた金子さん。

それからは、義父が怒鳴り出しても「ごめんなさいね」と謝り、お菓子やお茶で気分転換を促すなど、関わり方が劇的に変わっていったといいます。

1997年(平成9年)5月、義父は80歳でこの世を去りました。
「大嫌い」から始まった介護は、義父の最期、穏やかなお別れへと繋がっていきます 。

しかし、金子さんの介護人生は、これで終わりではありませんでした。

金子さんの家族 中央は夫・慶徳さん/金子裕美子さん提供

(後編:「もう死ぬしかない」高熱で命の危機 “ダブル介護”の夫と母を抱え倒れた女性 絶望から救った“防護服の救世主” に続く)