12月8日に青森県東方沖で起きた地震では、北海道地方から神奈川県に至る広い範囲で『長周期地震動』が観測されました。
気象庁の発表によりますと、新潟県下越でも「階級1」が観測されています。
2011年3月11日の「東日本大震災」でも、三陸沖の震源地から数百kmも離れた東京や大阪で大きな揺れを感じました。
長周期地震動とは、地震で発生する周期の長いゆっくりとした揺れで、高い建物を揺らし、遠くまで伝わる特徴があります。
【新潟大学 災害・復興科学研究所 卜部厚志教授】
「普通の地震で一般のお宅が崩れてしまうのは、周期が1~2秒の波。ビルは5~6秒周期のゆっくりとした揺れにすごく反応する」
揺れは10分以上続くこともあります。
「5~10mの揺れ幅で左右に揺れているので、ビルの中にいる人は大変」

「物が動いて飛んでくる…」
新潟市の中心部や信濃川沿いにも、長周期地震動の影響を受けやすいとされる“高層”のビルやマンションが立ち並んでいますが、新潟には「長周期地震動の被害を受けやすい特有の“特徴”がある」と、卜部教授は懸念しています。










