28年で3人を介護した女性が訴えた「世界からの見捨てられ感」
認知症の人と家族の会新潟県支部代表の金子裕美子さんは、義理の親、夫、実母の30年近くにわたる介護経験を講演。
特に新型コロナウイルス禍で自身が感染症を患って入院を勧められた際、要介護の家族を抱え帰宅を余儀なくされ、「一番辛い時に誰も助けてくれない。このまま死ぬしかないのか」と真剣に考えた絶望的な孤独感を吐露しました。
しかし、その絶望の淵で、ケアマネジャーの交渉により、防護服姿のヘルパーが毎日1時間、支援に駆けつけてくれたのです。
「『私は世界から見捨てられていなかった』と心底思えた。誰かが気持ちを分かってくれることが、本当に力強い支えになる」と金子さんは語り、制度だけでなく「人との確かな繋がりと具体的な支援」の重要性を訴えました。










