「それでは裁判を始めます」
新潟市北区の市立濁川小学校の6年生が弁護人・検察・裁判官になりきり、強盗傷害事件の『模擬裁判』に臨みました。
「私は強盗をしていません」
7日に行われたのは、新潟地検の出前授業。
ナイフを持ってスーパーに押し入った被告が10万円を奪い店員を殴ったという、強盗傷害事件の刑事裁判で、被告役は先生です。

【検察官】
「このナイフに見覚えは?」
【店員 新潟地検職員】
「犯人が持っていたものによく似ています、長さもこれくらいでした」
被告が罪を否認する中、最後に検察官と弁護人がそれぞれ意見を述べます。
【検察官】
「被告人は自分はやっていないと言い張っており、まったく反省していません。厳しく処罰すべきです」
【弁護人】
「被告人にはアリバイがある一方、犯人であるという証拠はないことから、被告人は無罪です」

最後は全員でグループに分かれ、有罪か無罪かを評議しました。
【無罪の意見】
「そもそも、被害者が言っていることが確実ではないからです」
【有罪の意見】
「指紋が残っているってことは最近の物だから、犯人は有罪なんじゃないかと」
多数決の結果、判決は『有罪』となりました。

【検察官役】
「すごく貴重な体験で良かったです」
【裁判官役】
「裁判官ってこんな大変なんだなって思いました」
「無罪も有罪もあり得るし、すごく難しかったです」
【弁護人役】
「自分では『この人は有罪なのかな』って思うけど、それでも(被告を)守らなきゃいけないのが難しかった」
【新潟地方検察庁 帰山俊祐検事】
「すごく鋭い視点もあって、驚きとともに頼もしく感じました」
「法や司法制度に対するアレルギーをなくして親しんでもらうことが重要かなと」
小学生たちは裁判を身近に感じるとともに、人を裁く難しさも感じたようです。










