本格的なキノコ狩りシーズンを迎える中、新潟県は24日、ツキヨタケによる食中毒が発生したことから、『毒きのこ食中毒発生注意報』を出して注意を呼びかけています。
新潟県によりますと、柏崎市で21日、自宅の敷地に生えていたキノコを、食べられる「ヒラタケ」だと思って採取し、自宅で炒め物にして家族2人で食べたところ、食べた2人のうち60代の女性に、おう吐や寒気の症状が出て医療機関を受診したということです。
保健所職員が残っていた炒め物や調理する前のキノコを調べたところ、有毒の「ツキヨタケ」であることが判明しました。症状を訴えていた女性はすでに快復しているということです。
新潟県内でこうした毒キノコによる食中毒は今シーズン初めてで、新潟県は24日に『毒きのこ食中毒発生注意報』を出して注意を呼びかけています。
なお、県は種類の判定ができないキノコは「採らない」・「食べない」・「人にあげない」こと。
また、確実に識別できる専門知識のある人に識別してもらうことを勧めています。
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~ツキヨタケの特徴~(新潟県 柏崎保健所による)
(1)傘は半円形からじん臓型で長径10~25センチ。
柄は傘のほとんど横につき、紫褐色から暗い紫褐色。
(2)柄の内部に暗紫色のシミがある(ない場合もある)
(3)新潟県内で発生したキノコによる食中毒の多くはツキヨタケによるもの
(4)「ムキタケ」や「ヒラタケ」と間違えて食中毒になることが多い