引き続き、本州の南には前線が停滞していて、太平洋側を中心に広い範囲で雨となっています。気象庁は、南西諸島では非常に激しい雨が降り、大雨となっている所があるとして、22日は土砂災害に厳重に警戒するよう呼び掛けています。

気象庁によりますと、前線が台湾付近から種子島・屋久島付近、伊豆諸島付近を通って、日本のはるか東にほとんど停滞しているということです。また、熱帯低気圧が先島諸島付近にあって、ゆっくり南南西に進んでいるとみられます。

前線や熱帯低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、南西諸島では大気の状態が非常に不安定となり、非常に激しい雨が降って大雨となっているところがあるということです。

前線は24日にかけてほとんど停滞し、伊豆諸島付近では22日夜にかけてゆっくりと南下する見込みです。また、熱帯低気圧は、22日は沖縄の南をゆっくり南下して、23日はバシー海峡付近に進むとしています。南西諸島では23日にかけて、大気の非常に不安定な状態が続く見込みだということです。

気象庁は、南西諸島や伊豆諸島では、雷を伴う激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるとしています。

雨の予想

▼23日(木)午前6時までに予想される24時間降水量(多い所)
 伊豆諸島 80ミリ
 九州南部・奄美地方 180ミリ
 沖縄地方 150ミリ
 ※その後も降水量はさらに増える見込み

気象庁は、南西諸島では22日は土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水・氾濫に警戒するよう呼び掛けています。予想以上に雨雲が発達した場合や発達した雨雲の流入が続いた場合には、警報級の大雨となる地域が広がり、期間がのびる恐れがあるとしています。

伊豆諸島では23日にかけて、南西諸島では24日にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意し、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。