柏崎刈羽原発の再稼働を巡る県民意識調査の途中結果が明らかになる中、2日の9月議会でも知事に今後の方向性を問う質問が相次ぎました。
県議会9月定例会の代表質問。質問が相次いだのは原発再稼働をめぐる花角 知事の判断の時期やその前後のプロセスについてです。

【花角 知事】「再稼働問題の結論は県民意識調査の結果が出たのち、リーダーとして判断し、適切な時期に出すこととしている。この結論について県民の意思を確認する方法については現段階で決めているものはない。結論と同時に示したい」

その県民意識調査は1日に中間結果が発表され、6割の人が現状で再稼働の条件は「整っていない」と考えていることが分かりました。

この結果について県議会の各会派は…
【自民党 岩村良一 県議】「新潟県独自の課題があって、電力が関東圏に輸出されているとか、東電に対する信頼の話、事業者に対する理解というものが不足している結果なんじゃないか」

【リベラル新潟 小泉勝 県議】「(原発を)動かしたい側にすると『困ったな』と思っているのかもしれないが、それがアンケートの結果、生の情報、データとして出ているわけなので、それを真摯にとらえてもらいたい」

この日はこの調査についても質問が飛びました。
【未来にいがた 上杉知之 県議】「知事はこの県民意識調査の結果を再稼働の判断にどのように反映させていくのか」

【花角 知事】「県民の多様な意見を把握するために行ったものであり、今後県議会はもとより、意識調査等で把握した意見を合わせ、再稼働問題に関する県民の意思を見極めていく」

9月議会には資源エネルギー庁の村瀬佳史 長官と東京電力の小早川智明 社長が出席する方向で検討が進められています。
