19日の正午前、新潟空港で航空自衛隊の航空機が着陸時に滑走路を逸脱する事故がありました。この影響で滑走路が一時閉鎖され、空の便は乱れました。

新潟空港に設置したカメラの映像では、着陸後に機体が大きく向きを変えて滑走路をはみ出していったのが分かります。

新潟空港事務所などによりますと、19日午前11時50分ごろに航空自衛隊新潟救難隊所属の救難捜索機『U-125A』が、着陸の際に滑走路から外れて停止しました。
【記者リポート】
「1時間ほど経過しました。機体は今も滑走路から外れ、胴体を地面につけたまま、とどまっています」

U-125Aは、遭難者の捜索などに使われる機体で、訓練を終えて新潟空港に戻ってきたところだったということです。
当時5人が乗っていましたが、けがはありませんでした。

事故当時に展望デッキにいた人が撮影した写真では、胴体が“直接”滑走路に接しているようにも見えます。

【撮影した人】
「何回か、多分タッチアンドゴーをしていた。最後、終わって止まろうとしたと思うけど、その際に滑走路の向こうに流れて行ってしまった」
事故を受けて新潟空港は一時滑走路を閉鎖。
各航空会社のカウンターには長蛇の列ができました。

【北海道へ行く予定】
「4泊5日、全部だめ。はあ、ショック。腰も痛いのに無理してやっと来たのに…」【神戸へ帰省する予定】
「仕方ないけど、明日また飛んでくれればと思う…」
滑走路の閉鎖は午後3時40分ごろに解除されましたが、新潟空港発着の合わせて15便が欠航したほか、遅れも相次ぎました。
「欠航の可能性が高いと言われて…。でも信じて待ってみたら、実家の北海道へ帰省なので帰れてよかった」
「欠航になっちゃって別の便を…。なんとか席が取れたのでホッとしました」

航空自衛隊で、救難捜索機が滑走路を逸脱した原因を調べています。
新潟空港事務所によりますと、20日の運航には影響はないということです。
