1977年の横田めぐみさん拉致事件を描いた舞台劇『めぐみへの誓いー奪還ー』が3日、3年ぶりに新潟市で上演されました。

新潟市立寄居中学校1年生の時に北朝鮮に拉致された横田めぐみさん。
工作船に閉じ込められて北朝鮮に向かう間、助けを求め泣き叫びました。

出入口や壁などあちらこちらをひっかいたため、北朝鮮に着いたときにめぐみさんの手は、爪がはがれそうになって血だらけだったと言われています。

劇中、めぐみさんは北朝鮮で両親と再会する夢を見ます。

父の横田滋さんを演じているのは、原田大二郎さんです。
「滋さん役をやるたびに、ご本人の悔しさが僕に乗り移ってきて…」
「拉致ってものがあったんだと知った人たちがこれから何をしてくれるのか、が大事だと思います」

新潟市内の中学生およそ420人も、劇を鑑賞しました。

「残酷なものだと思ったんですけど、すごく時間の重みを感じました。現在進行形で長い間ずっと起こってきた問題だと重く受け止めました」
「怖いからとか自分には関係ないからと目をそらすのではなくて、どうしたら解決できるのか、より多くの人が考えていくのが大切」
横田めぐみさんは、10月5日に61歳の誕生日を迎えます。
