そして何より、上尾野辺選手の心を強く揺さぶるのがタイトルへの渇望です。

昨シーズンは皇后杯で準優勝、その前のシーズンもカップ戦でタイトルを逃してきました。2011年FIFA女子ワールドカップで世界一に輝いた彼女ですが、アルビレックス新潟レディースでは未だタイトルがありません。

「新潟にタイトルをあげたい」
「頂点が見えなかったら諦めますけど、『あとちょっとのところなのに』っていうのがずっとある」

その言葉からは、20年間ブレることなくチームを支え続けてきたベテランの切実な願いが伝わってきます。