
― 教え子・大の里の活躍をご覧になっていていかがですか?
「まだ頭が整理できてませんし、限られたものしか行けない高み、我々の世界では“神様”ともいえる横綱ですから、もう本当にびっくりしてます」

― 大の里の強さは、どんなところにあると思いますか?
「中高生の6年間、本当に相撲好きでした。親元を離れ、ここでしっかりと取り組んでいた。メンタル面で大の里は本当にど根性があります」
「フィジカルでは、本当に強靭な足腰。筋肉の7割は下半身に付いているんですけれど、下半身のトレーニングはすごく辛いんです。みんなは上体の方をトレーニングしがちですけれども、大の里は徹底して下半身のトレーニングをしていた」
「今の、馬力・スピード・前に出る…。これがもう本当に彼の強さだと思います」

― 今後どんな力士になってほしいですか?
「横綱は勝って当たり前、負けるといろいろと非難をされる、そういう立場ですけれども、彼は立場で育つというか、成長すると思うのであまり心配してません」
「国技館に行ったとき、横綱への期待がひしひしと伝わってきました。糸魚川や新潟だけではなく、日本人みんなから好かれる、愛される横綱になってほしい」