新潟県は21日、10月17日にけがをして保護された野鳥のハヤブサから高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出されたと発表しました。県内で高病原性鳥インフルエンザの検出は今年初めてです。

県によりますと、このハヤブサは16日に新潟市北区の事業所のガラス壁にぶつかってけがをしているのが発見されました。その後、県愛鳥センター紫雲寺さえずりの里で簡易検査を実施したところ、A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されました。この結果を受けて環境省で遺伝子検査を行ったところ高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されました。

環境省はハヤブサが回収された半径10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、県が野鳥の監視を強化しています。また、半径10km圏内の養鶏場で異状がないことを確認し、防疫対策の再徹底を指導しています。県は近く野鳥監視重点区域内の渡り鳥の飛来地など10か所程度で、野鳥の生息状況や死んだ野鳥などについて約3日間の調査を行うとしています。