新潟市の農業政策について両候補の訴えを比較します。

現職の中原八一さん(63歳)は、コメに加えて単価と需要の高い園芸作物の生産に引き続き力を入れ、『もうかる農業』を目指すと訴えます。

【無所属・現 中原八一候補】「農地をこれからも守っていく。そのためには農業が持続的になっていかなければいけない。所得が増えて『もうかる農業』ということを実現していかないと、後継者も育ちませんし、新規就農者も増えていかない」

園芸複合経営のほか、スマート農業や圃場整備で作業の効率化を進めるとともに、物価高騰にあえぐ農家への支援も、引き続き国や県と連携して実施していきたいとしています。

新人の鈴木映さん(35歳)は、市独自の「戸別所得補償制度」のモデル事業実施を掲げます。

【無所属・新 鈴木映候補】「非主食用のコメの生産や転作、それを一定の割合行うことを条件に、1農家あたり10アールに対して1万5000円の補償をするというモデル事業を実施していきたい」

コメの生産調整を進めるとともに、この事業の結果をまとめて国に報告し、必要な政策などを求める考えです。財源については、大型開発にかかる土木費の必要な見直しを行ったうえで確保したいとしています。

農業を取り巻く環境が加速度的に変化している中、新たな市政のかじ取り役には『10年、20年先の農業の未来』を見据えた政策が求められています。