砂地の畑で9月から収穫が始まり、10月下旬にピークを迎える『砂里芋(サリイモ)』を皆さんはご存じでしょうか?
砂地で作るブランドサトイモで、最上級品は一般的なサトイモの倍以上になるそうです。

JA北新潟のブランドサトイモで、砂丘地で栽培されることからこの名前がついたそうで、そのおいしさや白さ、きめ細かさから人気が高まり、今では関東や関西にも知られるようになりました。

丸々と大きく育った最上級品の価格はなんと、一般的なサトイモの倍以上。
1kg当たり800円ほどになるといいます。その特徴は…

【砂里芋生産者 藤井達博さん(74歳)】
「煮崩れしなくて、色が白くて、しっとりして柔らかいってことですね。大変おいしいと思います」

砂地で育つために、芋肌がきれいで身が白く、身が締まって煮崩れしにくい、といった特徴が生まれます。
ただ、砂地ならではの苦労も…
「やっぱり春の風。砂が飛んでもう先が何も見えなくなるような時もありますしね。そういうところを暴風の麦を植えたりなんかしてね…」
そんな手間暇がかかった砂里芋ですが、今年の出来は…
「あまり高温障害みたいな症状はないので、去年より若干大きいんじゃないでしょうかね」
JAによりますと、今年は生産者17人が20haほどで栽培し、2023年並みの330トンを販売する予定だそうです。

この砂里芋、新潟県内では10月中旬から本格的に出回る見込みだということです。