新潟県燕市でステンレス製の厨房用品や金属雑貨などの製造を手掛けていた『竹越工業』が、販売不振のため倒産することがわかりました。負債総額約1億3800万円については今後弁護士に一任され、任意整理が予定されています。
民間の信用調査会社・東京商工リサーチによりますと、燕市南の『竹越工業』は1939年に創業し、ステンレス加工を中心とした自社オリジナルやOEMの厨房用品や金属雑貨の製造を手掛けながら、1989年6月期は約4億6000万円の売上高を計上していたということです。
しかし安価な海外製品の流入や同業他社との競争激化のためその後の売上は減少。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外出自粛の影響に由来する業務用厨房用品の需要低迷などから販売不振は更に続き、2023年6月期の死上高は約1億2000万円にまで減少していました。
あわせて、原材料高の影響などで採算的に恵まれない状況にあるなかで2023年11月に社長が亡くなり、その後の経営再建も叶わずに倒産に至ったとみられています。
東京商工リサーチによりますと、新潟県内では149件目の新型コロナウイルス関連破綻になるということです。