日銀がマイナス金利政策を解除し、17年ぶりに利上げに踏み切りました。この動きを受け、新潟県内の地銀も預金金利の引き上げを発表していますが、私たちの生活にはどう影響するのでしょうか?
【日本銀行 植田和男総裁】「マイナス金利施策といった大規模な金融緩和政策は役割を果たしたと考えています」

日銀は19日の金融政策決定会合で、マイナス金利政策の解除を決めました。実に17年ぶりの利上げに踏み切ることになります。

【記者リポート】「こうした中、第四北越銀行と大光銀行はきのう普通預金の金利を引き上げると発表しました」
市場金利の動向を踏まえ、第四北越銀行と大光銀行は普通預金の金利を17年ぶりに引き上げるということです。

ともに来月1日からで、現在の年0.001パーセントから20倍の0.02パーセントに引き上げます。

【街の人は】「やっぱり嬉しいですね。当たり前ですよね。異常だったのがやや正常に戻った」

【街の人は】「ちょっと少ないかな」
【街の人は】「たくさん(口座を)持っている人は金利は0.02パーセントでも大きな影響があるでしょうけど、そのあたりはあまり意識していない」

この政策転換について、経済に詳しい長岡大学の栗井英大 教授に話を聞きました。
【長岡大学 経済経営学部 栗井英大 教授】「新潟の地方銀行も金利上昇を表明したわけですけども、大きく一気に何%の金利が上がったわけではありませんので、金利が上がったといってもほんの少し手元に残る預金の利息が増えるというところ」

例えば100万円を1年間銀行に預けた場合、預金者が受け取れる利息は10円ですが、利上げ後は20倍の200円になるということです。

栗井教授は私たちに対する影響はそれほど大きくはないと話します。
一方で…
【長岡大学 経済経営学部 栗井英大 教授】「これから住宅ローンや車のローンの金利は上がっていくんじゃないかということも当然予想されますね」

街の人もやはり気にしていたのが…
【街の人は】「やっぱり住宅(ローン)じゃないですかね」

街の人は】「変動型と固定型で長期的にみて(金利は)違うと思うので、そこを考えて買うのが今後の買い方なのかなと」
住宅の購入を考えていたり、すでに購入してローンを組んだりした人にとっては重要な問題のようです
【長岡大学 経済経営学部 栗井英大 教授】「借りる側からすると、できるだけ低い金利で借りるということで利息の支払いを抑えることができますので、固定金利よりも変動金利のほうが比較的(金利が)低いですから低い金融機関で借りるとことが一つの方策かなと」

マイナス金利政策の解除で今後の市場金利の動向については…
【長岡大学 経済経営学部 栗井英大 教授】「今以上にさらに物価が上がっていくことがあれば、金利を上げるということになりなると思いますので、この先少なくとも半年、1年はこのまま変わらないんじゃないかと思います」
