能登半島地震で被災した新潟県内の中小企業などが施設の復旧費用の支援を受けられる申請の受付が5日から始まりました。説明会に参加した事業者からは安堵の声が聞かれました。

『なりわい再建支援補助金』制度は、元日の能登半島地震で被災した中小企業などの復興を支援するため、国と新潟県が工場や店舗などの建て替えや修繕にかかる費用を補助するものです。

5日の申請の受け付けとあわせて、新潟市中央区では説明会が開かれ、事業者およそ140人が、制度の概要や必要書類などについて県の職員から説明を受けました。

【理容室や美容室を経営 武田豊さん】
「手続きは難しいけど、支援してもらえるというのはデカいですね。長く続ける仕事なので、きちんと修繕できたら、ニ代目もいるので、そのまま営業していけたらいいなと思います」

新潟県によりますと、今回の能登半島地震に伴う県内の中小企業の被害件数と被害額は1201件・32億6800万円です(2月22日時点)。

【新潟県地域産業振興課 榎新二課長】
「中小企業は4分の3の補助率になりますし、1事業者あたり上限の補助金額は3億円と、非常に有利な事業となっておりますので、ご活用いただき、“なりわい再建”を1日でも早く実現をしていただきたい」

申請の1次募集は3月29日までで、4月上旬からは2次募集も予定しているということです。また説明会は、上越市・佐渡市・三条市でも順次開催されます。