青森県の八戸自動車で走行中の大型トラックから外れたタイヤが衝突し、30代の男性作業員が死亡した痛ましい事故。トラックの運転手はタイヤの脱落に気づかず、約4.5キロ走行し、事故にも気付いていなかった可能性があることがわかりました。

事故現場付近で見つかった直径約84センチのタイヤ1本。大型トラックから外れたものとみられます。12月1日、このタイヤが道路上で作業をしていた木村泰輔さんにぶつかり、木村さんは死亡。一緒に作業をしていた父親が軽いけがをしました。

警察によりますとトラックから外れたのは左後輪に並列して取り付けられているタイヤ2本。木村さんにぶつかったタイヤ以外のもう1本は事故現場の手前、約2.5キロの地点で見つかったということです。

さらに、運転手が勤務する「盛運輸」は青森テレビの取材に、トラックは現場から2キロほど進んだ地点で警告ランプが点灯し自動停止したが、運転手はタイヤの脱輪のほか事故にも気づいていなかったと答えています。

これらを総合するとトラックはタイヤが外れた状態で約4.5キロの距離を走行していたとみられます。

捜査関係者によりますと左後輪部分のボルトは折れておらず、ナットが道路上に落ちていたということで、4日国交省・東北運輸局が盛運輸の岩手営業所に立ち入り監査に入り、車両点検が適切に行われていたかなど詳しく調べています。