実は書体が違う?看板の変遷と愛されてきた「ひらがな表記」

1980年代に交換された看板と以前の物を見比べてみます。すると特に「り」の文字が分かりやすいのですが、1代目と2代目では書体が異なります。こうして姿を変えながらも半世紀以上、行き交う人に愛されてきた「ひらがな表記」の看板。しかし、2021年3月には駅舎の建て替えにあわせて一度、歴史に幕を閉じました…。

駅員(2021年3月26日取材時の様子)
「ひらがなで「あおもり」と親しまれた屋根上の「あおもり駅の」照明を消して、最後とします」

JR東日本には新駅舎の建設工事中にもこの“名シンボル”を引き継いでほしいという声が多く寄せられたといいます。これを受け「ひらがな表記」の継続が決まり、新たな看板が設置されました。今回は装いも新たに、黒い文字で夜間は白く点灯する方式になっています。

青森市民は
「なじみ、長年。都会は漢字が多いけど、親しみやすい。(思い出すのは)一番栄えていたころ。駅前市場やりんご市場があり、『あおもり駅』がすごく目立っていた。だから印象的です」

JR青森駅東口ビルは2024年春に開業する予定で真新しい看板が県都の玄関口の発展を見守ることになります。