寒さが苦手な作物の一つ「サツマイモ」。青森県での収穫量は全国で最も少ない中、「干し芋」の作り方を学ぶ研修会が開かれました。その理由とは…?

青森県六戸町にある青森県産業技術センターの農産物加工研究所で、21日に開かれた「干し芋」の研修会。県内の農家や食品関連の事業者など約40人が参加していました。

青森産技農産物加工研究所 高田偲帆研究員
「地球温暖化などでサツマイモがとれる場所などもだんだん北上してきまして、事業者の方もサツマイモを使って加工品をつくりたいということで要望いただきましたので、今回の研修会の開催に至りました」

サツマイモは寒さが苦手ですが近年は温暖化で増加傾向にあり、青森県の収穫量は全国最下位ではあるものの2014年は12トン、2017年は20トンと少しずつ拡大しています。また、滑らかな舌触りの「しっとり系」や水分が多い「ねっとり系」など新しい品種が登場し“焼き芋ブーム”が続いていることも相まってサツマイモを使った加工品への関心は高まっています。

参加者は
「農家なんですけれども、自分の生産物を長期間保存しておいしく食べていただく方法がないかなということで勉強に来ました」

上手に作るコツは2つ。きれいに皮をむくこととスライスする時は形が崩れないようにゆっくりと切っていくこと。専用カッターは3万円ほどと高額なため、今回は研究所の職員が手作りしたものが使われました。

農林水産省が2024年2月に公表予定の2023年産のサツマイモの収穫量が注目されます。