青森県弘前市にある公衆浴場「健康温泉桃太郎」の運営会社が10月20日付で青森地裁弘前支部から破産手続きの開始決定を受けていたことが分かりました。負債総額は調査中としています。

民間の信用調査会社=東京商工リサーチによりますと青森地裁弘前支部から破砕手続の開始決定を受けたのは弘前市新里の「興東観光開発」です。「興東観光開発」は市内で公衆浴場「健康温泉桃太郎」を運営していました。

「健康温泉桃太郎」は高濃度人工炭酸泉の炭酸泉風呂やブラックシリカを投入した浴槽が人気を集めたほか、併設された食堂で提供された「桃太郎ラーメン」の評判も高く、最盛期の1日あたりの来場者数は1000人を超え、年間の売上高は約1億3000万円を計上していました。

新型コロナウイルスの影響で2020年2月ごろから利用者が減少し、21年3月期の売上高は6000万円台まで落ち込んだほか燃料費の高騰やボイラーの故障など施設設備の老朽化により事業の継続を断念し23年3月ごろに事業を停止していました。