日本女子プロサッカーリーグの初代チャンピオンに輝いたINAC(あいなっく)神戸で、チームの中心として活躍した青森県おいらせ町出身の伊藤美紀選手です。
自身最高の1年となったシーズンを終え、地元に帰ってきた伊藤選手にこれからの夢を聞きました。


※伊藤選手の知人「話していたんだよ(おいらせ町)三本木地区の星だって。町内同じなの。こないだ本当に美紀ちゃんがねって…」
卒業して以来およそ10年ぶりに母校の中学校を訪れた伊藤美紀選手。
2021年に始まった女子プロサッカーリーグ=WE(うぃー)リーグでINAC神戸の守備の要として20試合全てに出場。初代リーグ優勝に貢献しました。

※伊藤美紀選手
「入団してからリーグで優勝したことがなかったので1年みんなで戦って優勝するのがこれだけ価値があることですごくうれしい」


プロ9年目の今シーズンは、センターバックやサイドバックなど、未経験のポジションを任された挑戦の1年でもありました。

※伊藤美紀選手
「私自身、CBとかで試合をしたことがなかったのでこの身長ですし、ずっとうまくなりたいという思いの中でやっているので」


「うまくなりたい」
小学2年でサッカーを始めてから変わることない思いを持ち続けています。

※伊藤美紀選手
「女子だからと言われるのがいやだった。男子に絶対負けないという気持ちでずっとやっていた。その反骨心が向上心につながった


私、体育祭途中で抜けたんですよ。午後からサッカーの試合があったので。」

体育祭や合唱コンクールなど、クラスメートとのイベントよりもサッカーを優先してきた伊藤選手は、さらなる高みを目指して卒業後は宮城県へ。
高校選手権で5回の優勝を誇る強豪・常盤木学園で、1年生でレギュラーをつかみましたが…。

※伊藤美紀選手
「自分が3年生のときに負けるのがすごく悔しかった。私もPKをはずしているので…本当に悔しかったです。」
社会人になっても何度も思い出すという3連覇を逃した苦い記憶。高校卒業の日、当時18歳の伊藤選手は…。

※伊藤美紀選手(当時18)「壁に当たったとしても乗り越えてもっともっと良い選手になりたい。」高校を卒業後は、強豪・INAC神戸で成長をとげ、おととしには日本代表の候補合宿にも参加しました。
飽くなき向上心を抱く伊藤選手にこの先の目標を黒板に書いてもらうと…。

※伊藤美紀選手
「なでしこジャパンとして世界で活躍する選手になる。W杯があるのでそこに出場するのが目標。


そしてそこにでることでもっともっと注目されて、青森県の女子サッカーがもっともっと盛り上がると思う。」

青森の女子サッカーを盛り上げるためにも、伊藤選手は世界の舞台を目指します。