青森県八戸市は市内の弁当施設が製造した駅弁を食べた全国の約100人が体調不良や商品の異常を訴えていると発表しました。保健所が食中毒の疑いがあるとみて調べていますが、今後その数はさらに増えると見られています。


八戸市によりますと体調不良などを訴えているのは、市内の弁当製造施設「吉田屋」の駅弁を購入した人たちで、午前の段階で全国の約100人から下痢や吐き気などの症状のほか「ご飯が糸を引いている」といったクレームが寄せられているということです。対象の商品は9月16日・土曜日と17日・日曜日が消費期限のイクラやウニ、カニなどを使った海鮮系の駅弁11種類です。


原因は調査中で、現在「吉田屋」は商品を撤去し製造・販売を自粛しています。吉田屋は明治25年創業の老舗で繁忙期は1日約2万食を製造し、北海道から福岡県まで流通しています。


八戸市保健所 石井敦子衛生課長
「患者さんがいる自治体が複数きょうの午前中の段階で40自治体に渡り広がりがある。八戸市内でお持ちの方・召し上がる方がいらっしゃってはいけないということでこの段階で報告となった」

八戸市ではすでに施設の立ち入り調査を行っていて、原因を調べるとともに対象の商品を保管している場合は「決して食べない」よう注意を呼びかけています。