青森県の弘南鉄道大鰐線の脱線事故で、国の運輸安全委員会による調査が終わりましたが、現時点で原因の特定には至っていません。弘南鉄道では線路と車両の安全を確認し、早期の運行再開を目指しています。
リポート 村上怜生記者
「津軽大沢駅ではきょうも午前中から脱線した列車の点検作業が行われています」
国土交通省の運輸安全委員会の8日の調査では事故車両の車輪の傷などを確認しました。弘南鉄道大鰐線では6日走行していた2両編成の普通列車が脱線しました。
2日間行われた調査では2両目の前側の車輪4つがレールから外れ、列車が停止した場所から50メートルほど前で脱線が起きた可能性が高いことがわかっています、一方で前回2019年の脱線事故の際の原因となったレールの幅の広がりや枕木の老朽化は確認されておらず、まだ事故原因の特定には至っていません。
運輸安全委員会 吉田孝志鉄道事故調査官
「(運転手への)聞き取り内容としてはっきりとは断言できませんが、運転操作に問題はなかったと見受けられます。1年以内をめどに事故調査報告書を公表できればと思います」
大鰐線はすでに9日も全線で運転の見合せが決まっています。弘南鉄道では線路と車両の安全を確認し、早期の運行再開を目指しています。












