子どもたちに裁判についての理解を深めてもらおうと、26日青森地方裁判所で、小学生を対象に模擬裁判が開かれました。題材となったのは、皆さんもご存じのあの昔話です。
普段であれば刑事裁判などが行われる青森地方裁判所の法廷の席に座ったのは、県内から集まった小学5年生と6年生の児童です。昔話を題材にした模擬裁判、今回の被告は…。
「名前は何と言いますか」
「桃太郎です」
被告となったのは桃太郎。昔話では、鬼ヶ島にいる鬼を桃太郎が仲間と退治し鬼から宝物をもらいますが、模擬裁判では桃太郎が鬼に暴行を加え、米などを奪った強盗傷害の罪に問われました。子どもたちは裁判官・検察官・弁護人のそれぞれの役になり検察役は懲役6年の実刑判決、弁護人役は執行猶予付きの判決を求めて実際の裁判のようなやり取りを体験しました。
※参加した子どもは
「法廷でこんな感じなんだっていうのがわかりました。僕だったら懲役6年を求刑します。」
「検察官の仕事に興味がわきました。」
Q.桃太郎は刑務所に入るべきですか?
「いや、執行猶予でいいと思う」
法廷では判決は言い渡されず、ふさわしい刑をそれぞれが考えました。模擬裁判が終わると子どもたちは裁判官や書記官が着ている「法服」を試着したり、法廷の中を見学したりして、さらに理解を深めていました。