青森県弘前市から約1000キロ離れた香川県琴平町(ことひらちょう)がねぷたに染まりました。28日、四国金毘羅ねぷた祭りに弘前ねぷたが出陣し、交流の火を灯しながら街を練り歩きました。
暗闇に浮かび上がる巨大な扇ねぷたです。
28日、香川県琴平町で初めて開かれた四国金毘羅(こんぴら)ねぷた祭りに弘前市から運ばれたねぷたが出陣しました。
※観客は
「大迫力でしたねすごくいいものが見られました本当に大きいし迫力の絵がすごくきれいでした」
この1時間前、琴平町の谷口信平副町長は準備に追われていました。
谷口副町長は弘前市出身、総務省から派遣された琴平町で、ねぷた運行を実現させた立役者です。
※琴平町 谷口信平副町長
「ひょっとしたら過去一番多い(人出)かも。正月よりも多いかもと伺っていたので盛り上げていきたい」
琴平町は香川県の南西部に位置する人口、約9000人の町。恒例のこんぴら歌舞伎の公演がコロナ禍で中止となる中、その代替イベントとして弘前ねぷたの運行が決まりました。
活気を取り戻した街の様子に谷口副町長も感無量です。
※谷口副町長
「あっという間に終わりました。私自身、任期が6月末なので、集大成と言えるねぷたでした。琴平(町)でたくさん経験させてもらって、最後がねぷたでしめることができて感慨深いなと思っています。」
弘前市と琴平町。約1000キロの距離を越え、交流の灯がコロナ禍で苦しんだ街を明るく照らしました。