県外で活動する青森県民をご紹介します。人生の転機となったその時どのような思いや決意があったのでしょうか。今回のストーリーは深浦町出身 空手家 七戸康博。

極真空手 師範 七戸康博

野球少年が憧れた「空手」父親に反対されながらも‥

空手家 大山倍達が創設した「極真会館」通称「極真空手」は、世界120カ国以上に支部がある空手道団体だ。七戸康博はいくつかの会派にわかれた中で、全日本極真連合会に加盟する沖縄県支部の師範を務める。

旧岩崎村、現在の深浦町で、白神山地を眺めながら育った七戸は、中学時代に野球で4番を打つほどの実力があった。ブルースリーや映画「空手バカ一代」さらに極真空手第1回世界大会をテレビで見たことで、空手への興味が憧れに変わっていった。

七戸
「空手は昔のイメージでは、喧嘩ですわ喧嘩、はっきりいってね。父は、もう空手はダメダメダメっていってね」

父親に反対されながらも、高校では空手同好会と町の道場に通った。卒業後は測量の専門学校へ行くために上京。学校に通いながら、念願だった極真会館総本部道場に入門することになる。

憧れの大山倍達総裁からの指導は別格だった

学校卒業後、仕事をしながら稽古に通った。徐々に稽古が上級者との組手に変化し、いよいよ、総裁じきじきの指導を受けられることになった。

七戸
「総本部が池袋にあって。やっぱり大山総裁がすごいんですわ。稽古の内容が格段に違うんですね」